リサイクルショップ在庫管理の方法

 リサイクルショップにおいて最も重要とも言えるのが、この在庫の管理でしょう。特に先程紹介したページにおいては数量売買比率が120%になるのがベストだと紹介しましたが、実際に在庫を管理し、確実に捌く技術がなければごみの山に溢れて死に目をみることになります。こうした、在庫管理の基本に関してこのページではざっくりと紹介していきます。

まずは備品から

 インターネットでの販売では必要ないかもしれませんが、実店舗での販売の場合は、開業資金がそれなりに必要になることがあります。勿論これは融資を受けることによって開業まで最速でこぎつけることが出来るのですが、実際にどういったものを融資して頂いたお金で買うべきなのかに関しては未だによくわからないかもしれません。その開業したら最低限必要なものに関してまずは紹介していきます。

最低限必要なもの

 まずインターネットでの販売を主とするのであれば、絶対にパソコンは欠かせません。また現在はエクセルや会計処理ソフトなどによって帳簿付けも出来ますので、もしインターネットショップを利用しないのだとしても、持っておく価値はあるでしょう。またインターネットでの販売を行う場合は、自社のショップ・サービスを立ち上げるためのレンタルサーバーとドメインを容易しておく必要があるでしょう。これらは年間1~2万からもっと高いものと様々な物がありますが、実質一ヶ月1000円は超えなかったりといったものなので、実際に店舗を構える時の値段に比べれば安いとも言えるでしょう。またショップを個人で立ち上げずに様々なモールを利用することも出来ますが、正直それのみの利用はオススメは出来ません。なぜならネットモールが潰れたことによってや、モール自体の方針が圧倒的に不利に働いて、思わぬダメージを受ける可能性があるからです。できれば、そこら辺はしっかりとリスクマネジメントを行い、自社ショップとモールの併用型で稼いでいきたいですね。勿論個人名で転売などのリサイクルビジネスをやるのであれば、これは必ずしも当てはまらず、目利きした商品を流浪の民の如く、そのとき一番利益が出る場所に持って行き捌くという作戦でいいかと思います。また実店舗を構える場合に、最低限必要な備品はやはりなんといってもレジスターです。実店舗を持つのであれば、このレジスターの中でも部門管理を行うことが出来るレジスターを絶対に選んでください。部門管理とはつまるところ商品管理のことで、これがあるだけで仕入れの管理が非常に楽になります。

在庫を確保するコツ

 さて、根本的な問題として、どうやって在庫を確保すれば良いかということがあるかもしれません。これは地道な営業努力によってなるものですが、今すぐに出来る簡単な改善策がいくつかありますので、まずそれから紹介していきます。

買い取れないものを明示しておく

 そんなことをしたら売りたいお客さんが逃げていくと思われるかもしれませんが、これが一番大切なことです。「状態が悪すぎる」「偽造品」「コピー品」「使用済の物で肌に直接触れるもの」「開封済の液体物」は不可といったように、明確にお店としての方針を打ち出しておきましょう。なぜこうしなくてはならないかと言うと、こうした買い取りに関するトラブルを引き起こしていると、本来買えるはずの良質な古物を持っている顧客に対して割く時間が減ってしまうということもありますし、質の低い商品が散逸し、粗利率が結果として下がるからです。また、実際にこうした内容を明記しておくことによって良い古物を持っていながら「どうせ売れないに決まっている」と考えている顧客に対して「この基準に反していなければ売れるんですよ」と明示することにもなり、お客さんがより売りやすい環境が整っているといえるでしょう。

買い取りたいものも明言する。

 買い取れない物を告知した後には必ず、買い取りたいもの、ぜひとも売っていただきたいものに関しても明言しておく必要があります。こうした最優良級の古物に関しては、みながみな中々手放そうとはせず、特別な理由がない限りはその感情は変わったりしませんが、「今、この買い取りたい商品のものを売ってくれたらお得になりますよ」と明言しておくことによって、感情を揺さぶり、「今のうちに売っておこう」という気持ちに感化することが出来るようになっています。これは他の大手リサイクルショップもやっている「高価買取り」というものですが、これは、実際に効果買取である必要はなく、あくまでもお客様が売るのに抵抗が無い価格で、店での買い取り価格に対して若干高めに設定すればOKです。

近隣店舗の取り扱い商品を確認する

 意外と意識されないことですが、実際に実店舗としてショップがある場合はこれも大きなファクターになります。どういうことかと言うと、もし万が一貴方の店舗の周りにブランド物やITガシェット系のショップがあるのだとしたら、そこで売られている物が買い取れる可能性が高いということです。なぜかと言うと、実は買い取りを持ち込まれるお客様の殆どは、その商品を人気の近隣店舗で購入していたというデータがあるからなのです。これらの分布は店舗の場所によっても異なりますが、もし店舗での買い取りを強化するのであれば、近くの店舗で販売されているものやブランドをそのまま狙い撃ちした方が賢いかもしれません。またネットショップに関してもこの戦略は応用でき、自分の顧客の傾向を分析し、狙い撃ちした買い取りキャンペーン施策を打ち出すことは非常に有効だと言えるでしょう。

在庫の管理方法

 どれだけの利益が取れて粗利率が何パーセントなのか、といった事をきちんと把握すれば、次はどのくらい商品を仕入れたらいくら利益が出るか、ということが正確に分かり、さらに「これだけの売上を出すためには、どれだけ仕入れたら良いか」、ということも明確になってくるので、精度の高い着地予測を出すことができるようになります。

 しかし、中古商品となると殆どが一点ものであるため、そうした管理は非常に大変になってくるかもしれません。これに関しては「この商品は○○円で仕入れて○○円で売れたから」などと、一つひとつ管理していくことは在庫が増えてくると不可能に近くなります。そこで基本的には品物の種類ごとに商品カテゴリを振り分け、それぞれ種類別にまとめて管理していくのです。

商品をジャンル(部門)ごとに分ける

 例えば本を取り扱っているのであれば

  • 小説部門
  • コミックス部門
  • 雑誌部門

 などと、大まかに種類を分け、さらにその上で、商品を価格帯毎に分けていきます。これは似たようなことをブックオフもやっておりますよね?

  • 本Aは、700円以上の販売価格の本。
  • 本Bは、250円から700円までの販売価格の本。
  • 本Cは、100円の販売価格の本。

という風に基準を決めておきます。

これを元に買い取りなどの部門も商品の部門と価格帯毎に振り分けて、在庫金額を平均化させて管理していきます。経理の帳簿上では「移動平均法」と言われている手法ですね。これに対して「金額÷個数」で計算し、算出された単価が在庫単価となり、買取の商品金額、個数をエクセルや会計ソフトに入力すると、その合計通知や在庫単価がひと目で分かるようになります。こうして算出された平均単価の情報から、実際にうれた際の利益を算出していくのです。これらの情報を元にそれぞれの単価決定を下し、運営していくことが店長には求められます。

元古本屋が語るリサイクルショップの運営攻略!