リサイクルショップ経営用語集

 リサイクルショップやせどりを新しく始めてみたいという人が、陥りやすい一番の問題は、全く知識がない状態で、適当に「商品を買って、捌こうとする」ということだと思います。そんな人がいるのかと疑問に思った方もいるかもしれませんが、実際に「小さい頃から古本屋を経営するのが夢で」「古着屋さんを経営するのが夢だったので」という夢先行で、全く知識が無いまま始めて、資金を全て使い果たした上に借金まみれで終わってしまうといった間抜けな事件もかなりの数引き起こっているのです。こうした「ショップの経営に興味があるけど、よくわからない」人向けに、用語解説という形で紹介していきますので、興味がある方は是非読んでみてください。

基本的な経営の用語

  • 売上
  • 買取
  • 原価
  • 売買比
  • 構成比
  • 販売管理費
  • 期首棚卸
  • 期末棚卸

 既に店舗の経営経験があればご存知かもしれませんが、ネットショップがメインで知らないけど今まで上手く行っていたよという人もいるかもしれませんので細かく解説していきましょう。

売上

売上は言葉のとおり、商品が売れたときに入ってくる代金のことですね。

売上日報などにその日の売上金を記載したりします。

買取・業者仕入もおわかりになると思いますので割愛します。

粗利(粗利金額・粗利率)

粗利は、性格には粗利金額や、粗利率といった使い方をされることばで「あらり」と読みます。これは売上総利益の事を指す言葉で損益計算書をつける際に使われる利益の名称の事を指します。これらは単純に、売上高から売上原価を引くことによって求められます。◇売上高-売上原価=粗利金額

ということですね。粗利率というのはその売上に対する粗利益の割合を指す言葉で、よく言われる「利益率が高い」という言葉は、この粗利率が高いという意味でもあるのです。

原価(売上原価・原価率)

 原価とは、仕入れや買い取りなどにかかった費用などを指します。正確には、売上高に対してかかったコストに関してを言います。つまりは、実際に仕入れに10円しかかかっていなかったとしても、その仕入れを行うためにかかったコストもこの原価には含まれるのです。リサイクルショップの場合だと例えば買取や業者仕入で掛かった費用のことをいいます。

 売上原価というのは売れた物に対して掛かった費用のこと指します。

売買比(数量売買比・金額売買比)

 これは売買のバランスに関することです。安定した経営を維持していくためには、とても重要なポイントになっています。基本的にレンタルショップでは「一月で売れた商品の個数に対してどれだけ買い取りがあったか?」という割合のことを指します。

 例えば1000点の商品が売れたのに対して、900点の商品を買い取れたとします。この場合数量売買比率は90%で翌月は、販売する商品が100点少ない状態でスタートすることになってしまいます。賢い方は既に気づいたかもしれませんが、数量売買比率90%の状態が長く続いている店舗は規模の縮小によっていずれ潰れます。商品回転率か、販売単価を上げるなどをしない限りは一月で商品在庫が10%づつ減り続け、結果として毎月10%ずつ売上金額の機会率が下がっていくということになります。しかし、商品回転率を上げることは簡単なことではありませんし、販売単価をあげると売れなくなり結果として売上金額が下がっていくという死のスパイラルにのみこまれていきます。こうしたことから、殆どのリサイクルショップの経営陣はこの数量売買比には重きをおいています。さらには、これらが近い将来の売上高に大きな影響を与えていることから、企業に関してはこれらを店舗の店長などに、必ず一定の数値に保つようにと徹底させていることが多いです。その理想的とも言える売買比率が120%だと言われています。

 例えば、売上数量1,000点に対し、買取数量は1,200点あることが理想的だということです。常に買い取りが多い状態を保ちつも売上に気を払いながらコントロールすることが大切です。

 売買比率120%の状態で上手いこと運用がうまく進むと、在庫が非常に増え、管理も大変になってくることかと思われます。その在庫の管理の方法に関しては後述します。

売買比率120%について

 もし貴方がリサイクルショップ運営やせどり初心者で、資本金が対してないのであれば、いきなりこの比率をキープし運営していくことは難しいかと思います。おそらく、個人レベルですと最初に用意できる資本金はどんなに多くても300万、少ないと3万円という金額になるかとおもいます。勿論小規模なものでも、仕入れや資材の購入までを1万円で済ませ、2、3万の粗利を出すということは可能ですので、最初のうちは自分にしっかりと運営していく素地があるかどうか小さな金額でテストしてみるといいかもしれません。3万円程度なら失っても勉強代としては安い方ですし、まずはその金額からスタートしてみるのもありです。勿論、中国転売などでしたら、在庫を後から仕入れる方式でやることも可能なので、趣味程度でも原価0円から始めて、様々なショップの運営方法を学ぶことが出来るのでオススメです。

期首棚卸

 これは月のはじめに持っている在庫のことを言います。前月末に棚卸しを咲いた際に在庫の個数や金額、それに在庫単価が確定できますので、そこから翌月の「期首棚卸在庫」が導き出せます。

期末棚卸

 期首棚卸とは逆の意味を持つ言葉で、これは月末になっても残っている在庫のことを言います。月末に棚卸しを行うことにしていた場合は、倉庫などに残っている在庫の実数を確定させ、「期末棚卸在庫」の個数と金額、単価が割り出しましょう。正確な店舗運営を行うためにはこうしたデータを細かく取ることが必要となります。いい加減に在庫管理をしているとこの肝心要のデータが狂ってきてしまいますので、出来る限り事実に沿ったデータを得るために棚卸しはしっかりとやりましょう。期末棚卸が終われば、それぞれの売買比について細かい試算を行えるようになります。こうした細々としたデータを参考にしながら、その都度の時節を汲みつつ、バランスを上手く保ちながら運営していくのです。これらの棚卸しによって分かったデータ等から来月以降の売上の予測などが立つようになり、予算を組むのも一段と楽になってきます。

もし興味が湧いてきたら

 最低限簿記などを勉強してみる事をオススメします。勿論検定や資格に関してこだわる必要は全くありませんが、こうした知識をみにつけて、一つ一つの数値を分析できるようになると、後々自分自身を救う事につながります。特に売買比率のコントロールに関していえば、この簿記の知識が最低限必要であることに加え、市場理論自体も勉強しておくとよいかと思います。ただ、実際のデータを見ながらあれこれと試行錯誤していくことがやはり勉強としては一番かと思いますので、最低限それらを分析できるように簿記だけでも少しはかじっておきましょう。

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