買値を安くすればするほど儲かる?

 良く誤解されているのが、リサイクルショップなどでの「買取」に関して、「異常なほどの『買い叩き』をすれば儲かるのではないか?」もしくは「買い叩きをすれば計算上は利益が出るんだから、絶対に儲かるに違いない」ということがあげられるかと思います。 確かに計算上では、「単純に安く買取りをして高く売れば、利益率自体は高くなるはず」なのですが、実際問題それは計算通りにいかない可能性の方が高いのです。

 勿論、安く買って高く売りさえすれば利幅は計算上では大きくなるので、利益率も異常に高くなります。10円で買取りした本を1000円で販売したならば、利益額は990円、粗利率は99%になり、一見ボロ儲けのような感じがします。しかし、果たして実際にこんなやり方ばかりをしているお店に、買い取りをして欲しいと、品物を持って行き続ける人は一体どれだけいるのでしょうか? また10円で買い取りした本を1000円で買う人などが本当に沢山存在しているのでしょうか? これは服や小物にも言えることですが、こうした相場観を見誤った方法によって運営していくと後々絶対にボロが出てきます。特にそれこそ最近では、インターネットの発展によって、こうした買い叩きの事実などは露見しやすくなってきていますし、更にはヤフオクやアマゾンと言った巨大かつ個人も利用できる中古販売マーケットがある以上、これでは戦っていくのが非常に厳しくなっていくかと思います。

 勿論、真っ当な考えの人ならそんな買い叩きをしているお店に持っていく位なら「もっとしっかり査定してくれるお店に行こう」もしくは「自分で直接欲しい人に譲った方が利益率高くなるからリサイクルショップに売るのはやめよう」と思ってしまうはずです。更には買い叩きを一度始めるとこうした質の高い商品をお客様が持ってこなくなってしまうため、どんどんと買値と売値のバランスがとれなくなっていってしまいます。買い叩きによってボロ儲けするつもりが、実際に得られるのは無数のゴミの山だった。なんて事になりかねませんので、この相場観に関しては念入りにチェックしていく必要があります。さもないと、買い取りが減るイコール仕入れが減ってしまうという図式になっていて、さらには仕入れが減れば収益が減り、収益が減れば、在庫も減っていくという図式になっていることから、縮小の悪循環におちいっていってしまいます。

 では、「買い叩かない代わりに、売値を高くつけていこう」と思うかもしれません。しかしそれで果たして売れるのでしょうか? 勿論プレミア価値がついているもので市場価値にそった値段であればそれほど問題は無いのかもしれませんが、多くの場合、そういったプレミア商品ばかりだけではないので、すぐにぼったくりの悪評が広まり、仕入れの量が結果として減ってしまいます。そこまでいくとお店の存続自体も怪しくなってしまいます。こうしたことから、多くの健全な経営をしているレンタルショップに関してはこうした利益率に関してすごくナーバスになっています。もしも利率が上がりすぎていたら様々なキャンペーンを行いお客さんに還元し、更にいい在庫を仕入れてというサイクルに持って行くことが、後々のお店の利益につながるのかと思います。そうでなく、買い叩きをし、更には売りでもぼり過ぎていた場合、お客さんが結果として離れ、数カ月後には深刻な悪影響が出て、赤字続きになってしまうでしょう。もしも、こうしたリサイクルショップを経営するのであれば、ただ目の前の粗利にばかり着目せずに、長期的な視野にたって物事を見て、選択を行っていきましょう。特に売買比率と価格の設定については冷静になって十分気を配ってやっていってくださいね

実店舗を持っていない場合は関係ない?

 実際に実店舗を持ってリサイクルショップを運営されていない場合は、こうしたリスクとはよっぽど買い叩いたり、ぼったくりの値段で売りつけない限りはおこらないという利点があったりします。これは日本に関してだけですが、何故か日本人は企業のボッタクリよりも、個人のボッタクリに対して甘い傾向があるような気がしてなりません。勿論それでも買いに関してはかなり厳しい物がありますが、比較高く売りたいと思った場合はネットを上手く活用した方が、比較的相場より高い値段で売れるケースが非常に多いですし、多少、高い値段で紹介していてもコピーやセールスタイトルなどが上手く書けていれば、好意的に受け入れられ多くの人に買っていただける、売っていただけるといった事につながっていっているかと思います。

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