高い売値で売る前に相場を吊り上げよう

 単なるリサイクル品だけを取り扱っていくだけですと、この粗利の低さの問題に一生悩まされ続けるハメになりますが、CDやDVDなどでプレミアがつきやすいような商品(特にアイドルグループやカルト的な人気を誇るロックバンドなど)に関しては、より高い値段でさばいても熱狂的なファンが買ってくれる為、非常に捌きやすい商品になっているのです。しかし、これも相場観を無視したまま販売すると全く売れなかったり、不要な在庫を長期間抱えることになりかねません。こうした状態を回避するためには、過去の相場を確認し、実際にその相場よりも下がっていた場合においては、一度全体の相場自体を吊り上げる必要があります。これは念入りに市場調査を行った上で行動に移すべきではあるのですが、基本的に、欲しい人の見込み人数が、市場流通量の10倍を超えていれば飛躍的容易に実現する可能性が高くなっています。また、ヤフオクやアマゾンや、競合他社のリサイクルショップの品揃えを見てみて、平均相場と最高相場との間にかなりの価格差があるようであれば高い値段の方に吊り上げることが可能であると考えられます。

 例をあげると、とあるアイドルグループのCDアルバムが4000円にてヤフオクで中古販売されていて、アマゾンでは3000円の中古販売だったとします。こんなケースは結構頻繁によくあるものなのですが、この場合だと平均相場が3500円、最高相場が4000円という形になります。この場合にアマゾンで3000円で販売されている中古商品を全て買い占め、4000円で売りに出すことにより一個当たり1000円の粗利を導きだすことが出来るということです。このようなアービトラージによって得られる利益率は非常に高く、短期的には在庫を抱えるリスクがあるものの、長期的には大きな利益を生み出す可能性が非常に高くなっています。

 また、全体の平均相場が操作したことによって高くなっていることから、ぼったくりのイメージも緩和でき、購入機会が増えてくるでしょう。また実際に元手の資金とその商品の価値に関してもう少し余裕がありそうであれば、(特にその流通総数が非常に少なかった場合は)ヤフオクとアマゾンの物を両方共買い占め5000円~8000円の値を付けても売れることがあります。

 実際に矢沢永吉氏の廃盤になっているプレミアCDに関しては最高平均売値と最低平均売値との間に五倍もの差がある時があり、2000円で仕入れたCDが12000円などで売れ、純利1万円をたたき出すこともよくあります。こうしたアーティストのプレミア価値がつくものに関しては長期的な視野でその相場の推移を見つめ、的確な判断で買い、相場を吊り上げて売れば十分な利益を生み出すことが可能になっているのです。

 安い値段で仕入れ相場を吊り上げていけば全てうまく行くと思うかもしれませんが、実際にうまくいかない商材などもあります。

そもそもプレミア品って何?

 ではそもそもプレミア価格になる商品というのは一体どういうものの事を言うのか実際に見て行きましょう。

 これは特にCD限定ではなくDVDやはたまたVHS、あるいはレコードやカセットといったアナログ商品なども含まれます。この中でプレミアが付いている商品や、プレミアジャンルに分類される商品は以下の様な要素を持っていることが多いです。

  • 既に生産が中止されている「廃盤」商品。
  • 記録媒体自体がマイナー化してしまった商品。
  • 数多くのレコード会社を渡り歩いているアーティスト。
  • 関係者のみに配布される非売品、プロモ盤、デモ盤など。
  • LIVE会場のみで販売される「会場限定盤」商品。
  • 初回盤や期間限定盤などの「限定盤」商品。

 既に生産が中止されている廃盤の商品に関しては市場流通量が限られている為、それだけで、一つのプレミア価値となることがあります。特にデバイスがVHSやカセット、8CMCDSといったデッドメディアでしか出していなかった商品に関しては確実に生産自体も停止されており、基本的にこうした商品は再度プレスされるというレアなケースが起こらない限りは、マニアはその少ない在庫を取り合うしか無くなってしまうという訳です。また、レコード会社自体が無くなってしまっているというケースで廃盤になってしまうといったケースもあります。矢沢永吉や、吉川晃司や沢田研二といった大御所アーティストで、多くのレコード会社を渡り歩いているといったアーティストに関しては、こうしたレコード会社が潰れて廃盤になっているCDなどが少なからず存在しているのです

 こうしたアーティストの作品のうち廃盤になってしまった商品に関しては確実にプレミア価値が付き、その価格は通常販売価格の10倍、新品の場合だと40倍の値段がつくこともあるのです。

 また、初回限定盤や数量限定版、期間限定版といった商品といった、これらの特別仕様になっている商品に関しても製造総数が限られているため、プレミア価値がつきやすい商品になっています。ジャニーズ系のCDのに関しては初回限定盤が毎回必ずと言っていい程出ているため、特に嵐などの人気グループに関しては販売後即時にプレミアが付き、プラス3000円でも異常にはけるといったことも珍しくありません。また、無名時代やインディーズ時代にリリースされていたCDなどの限定版商品が、後々ビックアーティストになった場合に化けることもよくあります。有名な例がゴールデンボンバーで、過去のインディーズ時代のグッヅやCDなどが通常の十倍近くの価格で取引されています。こうした限定商品やインディー商品は定価で購入できるものの、それが売り切れた段階で購入することができなくなるため、そこからは需要があり続ける限りはプレミア価格がつき続ける商品になっているのです。

 ただ、一つ注意点としては正規ルートで取引されている一般商品にしかJANコードがついていないということがあります。これは会場限定商品や、FC限定版、はたまた配布商品にはついていないことが多いです。こうした商品の場合はアマゾンで販売することが出来ません。つまり、その場合はヤフーオークションなどで捌く必要があるという訳です。こうしたJANコードがついていない商品に関しても、流通の限定性から値段が高くなる可能性が非常に高くなっています。

注意点

 これらの行為はしっかりと古物商の免許を取らなければダフ屋行為と見られて逮捕されたり、多額の罰金を課される可能性があります。

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